9/29/2009

中国のクリエイティブ事情を学ぶ


中国の美術専門大学総4位にランクインする広州美術学院の陳小清教授のセミナーに参加した。この大学はまだ設立されてから10年足らずだが、毎年1200人の学生枠になんと3万人もの応募者が殺到する人気の大学である。
特にアニメーションやデザイン、そしてニューメディアアートに力をいれ、卒業後はTV局、広告代理店、アニメ制作会社、ウェブ制作会社、アーティストへの道と100%の就職率というハイレベルな実績を持つ。
陳小清教授の指導のもと、学生たちが手掛けた過去の作品には、愛知万博での中国館、不動産会社とのコラボレーションしたインスタレーション作品、中国の歌劇の舞台演出など幅広く、また最近手掛けた仕事としては、2010年のアジアオリンピックのマスコットのデザインを手掛けるなど、アートだけで終わらず、企業や社会としっかり結びつけてクリエイティブ産業をうみだしている中心にいるように感じた。
特に近年めざましい発展をとげているデジタルサイネージの需要が大きいこと、そして中国の企業は最新の技術を使ったコミュニケーションに惜しみなく投資していることは、これからの中国のクリエイティブ産業の急激な発展を意味する。
またしても中国パワーを熱く感じ、またまたやる気になってきた。アジアオリンピックが始まる頃、是非とも広州を訪れてみたい。