6/20/2008

メゾンエルメス レフトオーバーズ N.S.ハーシャ展


今年のエルメスはインドが熱い。
広告からプロダクトラインまであらゆるところにインドが盛り込まれている。
そして6/11から始まった展示会にも、勿論インドマイソール在住のN.S.ハーシャの作品が並ぶ。

レフトオーバーズ。Leftovers。食べ残し。
何十人分ものバナナの葉の上に並べられたインディアンフードが食べ散らかされた後。それが食品サンプルとして蘇り、食べ残しの違いが一人一人詳細にまで再現されている。
かつて日本の喫茶店に登場したロウで作ったメニューのディスプレイ覚えている人も多いはず。なんとその会社がサンプルを手がけたというから、納得なリアルさがあり、面白い。
しっかりキレイに食べる人、汚く食べ散らかす人、暇つぶしか食べ物をかわいい形にデザインしてる人。ほんと人ってそれぞれなんだ。個性という表現を食べ残しで見せるとはなかなか面白い。壁には食べながら想像している絵がペンシル画で繊細に書かれているが、またこれが
グロテスクな感じ。こんなこと考えながら食べないよ〜みたいなことばっかりで、インド人って根暗なのかな〜と考えてしまったり。。
シンプルな展示なだけに、想像力が豊かになったひととき。
この展示のペインティングもかなり味があって素敵。彼の作品がエルメスのスカーフにもなってるらしい。うぅ。ほしいところだ。でも買えない。。